9月30日(土)、早稲田バイオサイエンスシンガポール研究所(Wabios)の新井敏先生をお招きし、自調自考講演会を行いました。新井先生は、ミクロンサイズの細胞の熱反応を可視化する技術を開発されており、現在はそれを活かした新しいがん治療法の研究をされています。今回の講演テーマは「温熱療法は次世代の未来医療技術になりうるか?」でした。
シンガポールってどんな国?という親しみやすい話題から、理系的な素養が生活を豊かにしていく話や先生がシンガポールで研究するまでのキャリアの話、そして、現在研究されている次世代技術の温熱療法の紹介と、お話の内容は多岐にわたりました。
ヘイズの際にご自分で作られた空気清浄器の写真や、髪の毛よりもずっと小さい細胞の温度変化をとらえた動画、あるいは温熱ヒーターを細胞に取り込んで正確にがん細胞をたおす最新技術に、生徒は驚きの声を上げておりました。
世界各国から集まった優秀な研究者と交流し、様々なアイデアを吸収し精力的に研究されている新井先生の話は大変興味深く、文系理系を問わずすべての生徒が好奇心を刺激される90分となりました。