2023.03.06 オーストラリア修学旅行に行ってきました

 第2学年では、2月15日(水)から19日(日)の日程で修学旅行を実施し、オーストラリア・パースを訪れました。

COVID-19の影響で3年間断念せざるを得なかった修学旅行でしたが、ようやく実施することができました。

 

 2月15日(水)の朝にパースに到着し、その足で「コテスロビーチ」へと向かいました。到着時のパースの天候は曇りで、シンガポール生活ではあまり感じることのない肌寒さを味わいながら、ビーチ散策を楽しみました。青い空、透き通る海を見ることはできませんでしたが、ひんやりとした砂の上を裸足で歩き、清々しい朝のひと時を過ごすことができました。

 

 ビーチを後にし、次に向かったのは、「キングスパーク」です。残念ながら、ここでも天気は曇りのままでしたが、オーストラリア特有の植物、美しい芝生、スワン川とパースの街のビル群を目にすることができました。キングスパークでのひと時を堪能した後は、昼食に「フィッシュ・アンド・チップス」をいただきました。ボリュームのある食事に生徒たちは圧倒された様子でした。

 

 昼食後は、「カバシャムワイルドライフパーク」を訪れました。ここでようやく晴天が広がり始め、美しい天気の中で、動物たちと触れ合うことができました。コアラやウォンバットとの写真撮影やカンガルーへの餌やりを楽しみ、かわいい動物たちに癒されたようです。餌やりをしたカンガルーの中には、真っ白なカンガルーも見かけられました。アルビノのカンガルーとのことでした。

 

 カバシャムワイルドライフパークを離れ、次の目的地「サンダルフォード」へと向かいました。サンダルフォードは、ワインで有名な地域スワンバレーにある3番目に古いワイナリーです。有名アーテイストによる野外コンサートが行われることもあるという広大な敷地には、趣のある建物と美しいブドウ畑が広がっていました。この頃には、完全に青空が広がり、オーストラリアに来たことを実感させられる強い日差しを全身に浴びました。生徒たちはブドウを観察したり、走り回ったり、写真を撮ったりと思い思いの時間を過ごしました。

 

 2日目は、パース市内から離れ、まずはじめに砂丘「ランセリン」へと向かいました。一面に広がっている白い砂は、強い日差しに照らされてはいるものの、意外にも裸足で歩くことができました。さらに、足を少し砂に埋めてみると、ひんやりとした砂の感触を楽しむことができました。砂丘でしばらくサンドボーディングを楽しんだ後には、4WDバスに乗り、砂丘滑走を楽しみました。砂丘を豪快に走るバスの車体が大きく跳ね上がる度に、車内では歓声があがりました。

 

 午後には、砂漠の中に無数の奇岩が広がっている「ピナクルズ」へと向かいました。目の前に広がる不思議な奇岩群が、全て自然が創り出したものであることに生徒たちは圧倒された様子でした。お気に入りの岩を見つけて、写真を撮る姿が至る所で見受けられました。

 

 3日目は、午前中に西オーストラリア大学を訪問しました。Young people, gender and diversity in Australiaというタイトルで講義が行われ、日頃の英語学習の成果を発揮し、話を理解するだけでなく、積極的に講師の先生に質問する様子も見受けられました。講義の後には、学生さんにキャンパスを案内していただきました。キャンパスツアーでアテンドして下さった学生の皆さんは、生徒たちの小さな質問にも丁寧に答えてくださり、大変有意義な時間を過ごすことができました。キャンパスツアーを終えた後には、オーストラリアに留学したいと思う生徒もいたようです。

 

 大学訪問を終えた後は、パース市内で班別自主行動を行いました。事前に作成した行動計画書をもとに半日の市内散策を楽しみました。昼食場所とメニューはグループごとに決め、多くのグループがオージービーフのステーキやハンバーガーをお腹いっぱい食べたようです。シンガポールとは異なる雰囲気を感じながら市内を散策しました。

 

 この日の夜は、修学旅行の楽しみの一つであるレクリエーションが行われました。修学旅行委員のレク班が本番までに何度も話し合いを重ね、厳選して準備してくれた4つのゲームを学年全員で楽しむことができました。コロナ禍で高校生活がスタートし、様々な規制のため、これまで学年全員でレクリエーションを楽しむという機会がありませんでした。オーストラリア最後の夜に、全員で楽しいひと時を過ごすことができ、大変いい思い出となりました。

 

 最終日は、パース市内からは少し離れたフリーマントルで一日を過ごしました。フリーマントルは、「世界で最も19世紀の面影がある港町」と言われています。まず、元フリーマントル刑務所を訪れ、クラスごとにガイドツアーに参加しました。1991年まで実際に使われていたこの刑務所は、オーストラリアの囚人遺跡群の中の一つとして世界遺産に登録されています。ガイドさんの詳細な説明を通して、刑務所がどのように使われていたのかをイメージしながら施設を見学することができました。

 

 元フリーマントル刑務所でのツアー後には、フリーマントル班別研修を実施しました。パース市内とは一味違う「港町」の雰囲気を感じながら、グループごとに半日を過ごしました。最後の最後まで、オーストラリアでの時間を楽しもうとする様子が街の至る所で見られました。

 3泊という短い期間ではありましたが、入学してから初めての旅行行事を通して、忘れられない思い出を作ることができました。