6月1日(金)、2年生は「シンガポールの水事情と中国文化理解」をテーマに校外学習を行いました。生徒は昨年度のマラッカへの研修旅行の際、シンガポールとジョホールバルとを結ぶCausewayの横に連なる3本の太いパイプラインを見ており、シンガポールが隣国マレーシアから大量の水を輸入していることを学んでいます。今回はシンガポールの淡水自給化向上への取り組みについて、貯水施設であるMarina Barrageと、下水処理施設のNEWaterの2つの見学を通して理解を深めることにしました。
Marina Barrageでは、実際にマリーナ湾に堰を設けて湾全体を大きな貯水池としている様子を見学するとともに、シンガポール有数の撮影スポットでもある同施設で学年及びクラスの記念写真を撮影しました。
続いて訪れたNEWaterは、下水を高度処理して生活用水や飲料水に変えていく高い技術をもったプラントです。ここで生徒達は、事前に用意されたシンガポールの水事情や水政策に関するクイズの答えを得ようと、施設内の様々な情報に真剣に目を通していました。
昼食は、中国文化理解の一環として四川料理をいただきました。四川料理と聞くと辛い料理を想像しますが、実際に食べてみると辛いものばかりではなく、バラエティに富んだ様々な味付けがあることを知りました。四川省伝統の、口の長い急須から中国茶を入れてくれるパフォーマンスも昼食の楽しみに華を添えてくれました。
午後はChinatownに移動し、班に分かれてのグループワーク「The Amazing Race in Chinatown」を行いました。
これは、写真をヒントにして各所に散らばった教員を探し当て、手に入れたタスクを達成することで得られるポイントを競うというものです。Chinatownという限られた場所での活動ではありましたが、生徒たちは多くのタスクをクリアしようと積極的に行動していました。
帰校後はクラスを越えてグループを組み、今日1日の自分たちの活動を多くの写真とともに発表する時間を設け、校外学習で学んだことを共有し合いました。
校外学習を通して様々な学びを得られたことに加え、誰一人予定時間に遅れることなく全体がスムーズに進行できたことで、集団行動に必要な時間の管理や協調性が生徒たちに浸透していることを実感できました。こうした経験を生かし、中核学年として今後も様々な場面で主体的に活動していきたいと思います。