3月10日に1・2年生合計106名が以下の5社を訪問しました。
50音順に紹介します。
AJINOMOTO(SINGAPORE)
食品やアミノ酸分野を中心に、グローバル展開を進める総合食品企業の「味の素シンガポール」を訪問させていただきました。
社長を含む社員のお二人から、同社のビジネス戦略やうま味調味料の歴史・特性、さらにはお二人のキャリアパスについて講演いただきました。
イベントの中では、講演に加え、異なる種類のうま味成分を試飲したり、味の素を加えることで味噌汁の風味やコクがどのように変化するかを実体験することができました。生徒たちはうま味調味料を加えた時の味の大きな変化に驚き、うま味調味料の持つ力に改めて感銘を受けた様子でした。
また、質疑応答では海外で働くやりがいやキャリア形成のポイントなど、多岐にわたる質問が出され、お二人には丁寧にお答えいただきました。
今回の訪問を通じて、生徒たちは異文化の中で活躍する日本企業の取り組みや、グローバル社会で求められる視点を学ぶ貴重な機会を得られたようです。
将来の進路を考えるうえでも大いに刺激を受けました。
Amazon Web Services Singapore
Amazon Web Services(AWS)に企業訪問させていただきました。
初めに同社3名の社員様から、ご経歴とAWSでのお仕事ついてお話していただきました。
AWSはお客様を大切に、という考えからお客様視点から逆算して提供できるサービスを考えるということや、
多くの意思決定はやり直せるのだからまずはやってみるという姿勢を大事にしているということなどについてお話いただきました。
そういったAWSでのお仕事の経験から、目標から逆算して行動することや、失敗を恐れずとにかく挑戦してみること、
自分のことをよく知ること、自分を信じて行動すること、などのアドバイスをいただきました。
その後、実際にお客様視点から逆算して考える、ということを実際にやってみるというワークショップを行い、
いくつかのグループから出たアイディアや課題について、AWS独自のAIに提案を行ってもらいました。
今回の訪問を通じて、自分の将来についてよく考え、そこから自分が何をすべきなのかを考えることの大切さや、
失敗を恐れずに自分のやりたいことに挑戦し、そこから学ぶ姿勢について学んだのではないかと思います。
KANEKA SINGAPORE
カネカシンガポールに企業訪問させていただきました。
まず、同社の企業概要と事業内容について説明を受けました。
私たちの身近な生活の中でカネカの製品が幅広く活用されていることを知り、その影響力の大きさに感銘を受けました。
また、実際に医療機器を手に取り、その開発や用途について学ぶ機会は非常に有意義でした。
次の座談会では、海外で働くことの動機、今後の市場展望、国ごとのニーズの違いなど、多岐にわたる質問に丁寧に答えていただきました。
また、キャリアガイダンスの観点から、日本企業と海外企業で求められる人材の違いについても説明を受けました。
「他人に強要されるのではなく、自分の価値観を大切にすることが重要である」というアドバイスは、今後のキャリア形成において非常に参考になりました。
最後に、研究室と工場を見学する貴重な機会をいただきました。
徹底した品質管理の方法や最先端の技術がどのように活用されているのかを間近で見ることができ、製造現場の厳格さと精密さを肌で感じました。
ものづくりの現場をより深く理解できたことで、将来の選択肢を広げる貴重な経験となりました。
中外ファーマボディ・リサーチ
国際的な研究開発地区「バイオポリス」にある、中外製薬が100%出資しシンガポールに設立した創薬研究企業「中外ファーマボディ・リサーチ」を訪問させていただきました。
はじめにCEOの嶋田様よりご挨拶をいただいた後、研究員のZul様から本研究所の概要や研究内容、理系研究者に求められる資質について英語でご講義をいただきました。
その後、嶋田様がご自身のキャリアを振り返りながら、大学時代にリベラル・アーツを学ぶことの重要性や、
使命感をもって働くことの意義についてお話しくださいました。
また、研究所内の見学では、高額な機器や最先端の研究・開発について詳しい説明を受け、質疑応答の時間では研究員の皆様がざっくばらんに質問にお答えくださいました。
今回の訪問を通じて、「創薬」という日常ではあまり馴染みのない分野を身近に感じるきっかけとなっただけでなく、
長期的な人生プランを逆算して考えることの重要性についても学ぶことができる貴重な機会となりました。
UOB(United Overseas Bank)
UOB(United Overseas Bank)に企業訪問させていただきました。
Raffles Placeにあるビルにて創立からの歩みを紹介していただいたのち、ワークショップが行われました。
業務について、専門の用語や概念をかみ砕きながらの講義が行われたのみならず、法人部門、トレーディング、
幹部候補生の社員の方それぞれが、現在に至るまでのキャリアパスについて、質疑を交えてお話しくださいました。
参加した生徒の前提知識はバラバラで、漠然とお金の動きに興味があったという者から、経済の勉強を始め、起業に興味があるという者もいました。
いずれの生徒も金融に対する興味を深めるとともに、一線で活躍する方が自らが直面するリスクと向き合いながら、
現在のキャリアを築いてきたことに感じるところがあったようです。
キャリア学習のみならず、昨今重要視されている金融教育の観点からも意義深い訪問でした。