SEA活動レポート第三弾 企業訪問に行ってきました(1学年)
訪問先を50音順に紹介します。
【NP Foods Singapore】
香料や調味料の開発・製造を行い、グローバルに事業を展開しているNP FOODs Singapore社を訪問しました。当日は本校卒業生の社員の方々を中心に、講義のほか、工場見学や研究開発体験を実施していただきました。講義では、食品業界ではどのように加工品を製造しているのかをお話いただいたうえで、NP FOODs Singapore社の概要と同社がどのような事業を手掛けているのかについてお話いただきました。また、工場見学では、シンガポール特有の事情に合わせた工場の構造や商品の製造過程を実際に見学させていただき、研究開発体験では、スナックに合うシーズニングの調合体験も行いました。日本の食品会社とは異なる食品製造業のあり方や、普段の生活からは見えない食品会社を運営していくことの難しさ、そしてその一方で消費者に喜んでもらえる非常にやりがいのある仕事であることを学び、将来働くことの楽しさついて考えさせられる充実した一日となりました。


【KANEKA】
はじめに行われた企業説明では、カネカが1949年に設立された日本の化学メーカーであり、化学製品をはじめ、食品、医療・健康、電子材料など、幅広い分野で事業を展開していることをご紹介いただきました。
続いて、社員の方のご自身の経験に基づいたキャリア講演が行われました。バックオフィス業務を担当されている社員の方からは、予算管理や決算業務など、会社運営を支える仕事についてお話しいただきました。就職活動当時はコロナ禍の最中で、「人々の生活の基盤を支える仕事がしたい」と考えてメーカーを志望したという経験談は、生徒たちにとって将来を考える上で大きな学びとなりました。また、営業職の社員の方からは、医療用カテーテルをシンガポールのみならずアジア各国の病院に提案・販売している仕事内容が紹介され、実際に製品に触れる貴重な機会も得ることができました。
その後の研究室・プラントツアーでは、製品分析の工程や原料保管設備などを見学し、ものづくりの現場を間近に感じることができました。今回の訪問は、生徒たちが多様なキャリアの可能性を知る貴重な学びの機会となりました。


【CANON】
本校生徒12名がキヤノンシンガポールを訪問し、最先端のビジネスの現場やグローバルなキャリアについて学ぶ機会を得ました。
午前の企業訪問では、はじめに石井社長より、同社の歩みや今後の経済動向、ご自身のご経験を踏まえた、次世代を担う若者への力強いメッセージをいただきました。生徒たちは一言一言に真剣に耳を傾けていました。続いて、各事業の担当者から、多角的な視点に基づくレクチャーを受けました。カメラ事業では「決定的瞬間を逃さないカメラの優位性」について、また会社全体の視点としては「産業分野や医療分野など、幅広い領域でビジネスを展開している」ことについて説明を受けました。さらに、半導体事業では、身近な機器の中に同社の技術が幅広く活用されていることを教えていただきました。最後に人事の観点から、個々の能力を最大限に引き出す環境づくりの大切さについて学びました。
午後は、他社を訪問したグループと合流し、プレゼンテーションを通じてそれぞれの学びを共有しました。多角的な事業展開や組織の在り方に触れたこの一日は、生徒たちにとって、自身の将来のキャリアや社会との関わりについて考える、非常に刺激的で有意義な機会となりました。


【JETRO】
12月17日(水)、高校1年生19名がラッフルズにある日本貿易振興機構(ジェトロ)シンガポール事務所を訪問しました。最初に、清水次長様より、ジェトロ・シンガポールが日本の国際競争力強化のため、オープン・イノベーション推進や日本産農林水産物・食品の輸出支援などに取り組んでいることについてご説明をいただきました。次に、事務所内を見学し、黒川所長様からは人生100年時代のキャリア観について貴重なお話を伺いました。
そして、ジェトロシンガポールExecutive Director兼 経済産業省大臣官房参事(APAC地域統括)の呉村益生様より、「日本とASEANの未来を一緒に考えよう」と題したご講演をいただきました。日本経済の現状として、過去30年間のコストカットマインドから脱却し、無形資産投資やイノベーションを創出できるかが課題であり、日本とASEANとのパートナーシップの中で、現地での社会課題解決につながる新たなビジネス創出のために、経済産業省およびジェトロが、ASEANの各国や企業と連携をしながら活動されているとお聞きしました。最後に、グローバルリーダー論として、世界のことだけでなく日本のことを深く知りながら専門性を高めることの重要性、そして全ての土台は高い倫理観や健全な心身であることを教えていただきました。
生徒からの質問が途絶えることなく続くなど、グローバルな環境で働くことを志す生徒たちにとって、大いに刺激となる企業訪問となりました。


【SoftBank】
キャリア学習の一環として、SB Telecom Singaporeを訪問しました。同社がオフィスICTやデジタルマーケティング、AI、セキュリティ強化支援などを通じて他社を支える事業内容について説明を受けた後、グループに分かれて担当者の方々とのディスカッションと質疑応答が行われました。議論のテーマは「好きな仕事か安定性か」「『世界で通用する人材』とは」といった、正解のない問いです。生徒の意見に対し、担当者の方々が自らの経験を踏まえてコメントすることで議論を広げ、さらなる考えを引き出すという対話のサイクルを通じて、生徒たちが自然と自身のキャリアを深掘りしていく様子が見て取れました。学校での学びから一歩踏み出し、将来の視野を大きく広げることができた、非常に有意義な訪問となりました。


【竹中工務店】
創業400年を誇る、日本を代表する企業である竹中工務店を訪問させていただきました。空港やドームの建設を得意としており、設計から施工に至るまでの一貫した姿勢や、素材・技術への強いこだわりから、建築に対する誠実な向き合い方が伝わってきました。南極では、100万年前の大気成分を閉じ込め、当時の地球環境を知る手がかりとなるアイスコア(空気のタイムカプセル)を掘り出すという壮大なプロジェクトに従事された社員の方の体験談を伺い、参加者一同大きな驚きを覚えました。また、サステナビリティを重視した取り組みにも深い感銘を受けました。大阪・関西万博での「森になる建築」では、イベント終了後に廃棄物を生むことなく、建築が森へと還っていくという画期的なプロジェクトが紹介され、環境と真摯に向き合う姿勢を強く感じました。企業訪問全体を通して、「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という企業のビジョンがすべてのプロジェクトに共通しており、建築を通じて未来を見据える姿勢を学ぶ、非常に貴重な学びの機会となりました。

